Gilera 150 Special 完成

50年代イタリアンバイクアイコニックデザインの一つカウル一体型タンクデザイン。
その特徴的なデザインのタンクをGirela 150に装着したGirela 150 Specialが完成。

イタリアの50年代半ば、Gilera 500 Quatoro やMoto CM 250 bicillindorica Corsa 、そしてRUMI Gobbetto 、MV Agusta 175 CSS Squalo などタンクとフロントカウルが一体になったデザインが流行った時期がありました。その独特なデザインはかなり目を惹き、それを模したアフターパーツも造られたようで、そんなタンクを店主もいくつか入手して販売しましたが、こちらはいつか組み上げたいとずっと手元に置いてあったタンクでした。そのタンクを搭載したスペシャルカスタムGirela 150 Special がやっと完成しました。

 

店主がこのタンクをイタリアで手に入れたのはもう25年以上前になります。
その当時タンクはグリーンに塗られていて、Parillaのデカールが貼ってありました。
ですが、それは前持ち主がその方が高く売れると張り替えた物で元々はベネリのデカールが貼ってあったのを店主は知っておりました。前持ち主も実際は何に付くか分からないまま売っていて、結構高価な売値でしたが、数年に渡る交渉の末うちに来る事になりました。その後店に入荷するバイクに事あるごとに合わせてきましたがParilla,Motobi,Ducati,Mondial,Moto Morini,MI-VAL,Benelli,等々今まで販売してきたどれにもタンクの切り欠きとステーの位置、エンジンとタンクの隙間のバランス、ハンドルの選択や位置等々イマイチしっくりと収まるものがありませんでした。数年前、ふとこのGirela 150に合わせてみたところ、そのままでは少しバランスが悪いながらもステーを追加すればうまく収まることを確認して、それではと少しづつ仕事の合間を見て作業進めていましたが、ここにきてやっと完成しました。50年代イタリアンならではのこのデザイン、現車は店頭にございますのでご興味の方ぜひご覧くださいませ。








Moto Guzzi V7 初期モデル 入荷

Vツイングッチ乗りが最後に行き着くと言われるVツインモデルの始祖V7が入荷しました。

1967年から現代まで続くモトグッチVツインモデルの最初のモデルがV7 700cc
こちらはその初期のイタリア仕様になります。

エンジンはクランクケースのリブが縦に3本のみの初期の物、ミッションもケースにリブの入らない4速仕様のミッションです。キャブレターは最初期の物はSSIですが、こちらはその後のVHBが付いています。

ギアチェンジはオリジナルイタリア仕様のシンプルな右チェンジ。

ブレーキもリンケージなど無くシンプルでダイレクトなタッチです。

メーターナセルも後のモデルよりシンプルで可愛らしいです。メーターはもちろんKmスケールです。

ウインカーはオリジナルでは付かない仕様なので古いヤマハタイプのウインカーを使っています。

こちらも初期ならではのスリムなタンク。

シートは日本で張り替えていてしっかりしています。

モトグッチのVツインというとV7Sport から始まったトンティフレームと呼ばれるモデルの方が長きにわたって作られましたが、Vツインの最初のこのループフレームモデルはそれとは違った独特の個性的な味わいがあります。トンティフレームモデルより低く搭載されたエンジンのお陰で低重心で安定した乗り味と700ccの滑らかなエンジンの鼓動で、4速ミッションは各ギアで長く続く加速が忙しなくなく気持ち良く伸びやかに加速する感じが心地良く、太めのタイヤのエアボリュームも相まって乗り心地も最高です。日本に入ってきてから数人のオーナーの元で大事にされてきた車両です。
これからも安心してお乗りいただけると思いますのでご興味の方ぜひご覧ください。








Moto Guzzi Motoleggera 65 "Guzzino" 入荷

戦後間もない1946年にイタリア市民の足として作られたMoto Guzzi Motoleggera 通称Guzzino の最初期型が入荷しました。

上にも書きましたが、このMotoleggera 65 グッチーノ 戦後イタリアの庶民の足として大変親しまれ、まさにイタリア車のマイルストーンの一台です。こちらはその中でも1946から48年に作られた最初期の一台です。

エンジンは2ストローククランクシャフトウエブバルブの吸気方式の42X46mmのロングストローク 初期型はシリンダーがアルミですが、53年からは鉄シリンダーになります。

当時グッチーノには沢山の外観や機能からドレスアップに至る様々な社外パーツが作られましたが、こちらの車両にはそんなパーツがあちこちに使われています。その中で一番大きな変更ポイントがこちら。
オリジナルはタンク横についたハンドチェンジですが、こちらはそれを通常のオートバイと同じフートチェンジに変更するフートチェンジギアボックスとペダル。

この蓋の中にチェンジメカニズムが入っています。このようなパーツはモトムなどツイストハンドチェンジのバイクにも作られました。

プレス加工のアルミカバーの内側にイグニッションコイルまで収まったダイレクトイグニッションのフライホイールマグネートが収まっています。現在ではこちらの電装を12VのCDI点火にアップデートできるキットもあり電装に関しては将来的にも安心です。

 

こちらもオリジナルのプラスチック製から真鍮にメッキを掛けたドレスアップパーツに変えられています。

グッチらしいゆったりした幅広のハンドルはオリジナル。右側にグッチーノ独特なレバースロットルとチョークが二重に重なったレバーが付きます。

下側がスロットル、上側がチョークのグッチーノ独自のキャブレターコントロール。
スロットルは適度な抵抗がある戻りの無いものでクルージングコントロール的な操作も可能です。このレバースロットルがなかなか具合が良くてグッチーノならではの操作感が楽しい装備です。

左側にはライトのディマーとホーンボタンが付いたスイッチがありますが、こちらは後付けのものです。元々はホーンボタンのみが付いていましたが、アンチモン製で使用不可になっていましたので当店で同時代で似合いそうな物を取り付けました。

これもグッチーノらしいプレスガーターフォーク。小ぶりなヘッドライトはCEV製で
オリジナルはヘッドライトHi/Loのみの少し特殊なランプが付きますが、こちらは少し後のスモールランプがつくタイプに変えられています。

最初期型の最初期にはホーンが付きませんでしたが、その後ホーンが追加されました。ホーンに関してはこのホーンではなく、もう少し前後に長いボディの専用品が付いているのが通常ですが、この汎用品に近いホーンが付いているのはあまりみた事がありません。
汎用品にも見えますが、色がマッチして製品状態で塗られている物のように見えますのでフレーム番号からしてもしかしたら最初はこのホーンが使われたのかもしれません。

通常スチール製のフェンダーがこちらは贅沢にもアルミフェンダーが付いています。
これが当初の仕様だったかは不明ですが、社外品だったとしても作りの良いものが付いています。

ガソリンタンク含めて外装品はオリジナルペイントでなく、後からリペイントされたものでオリジナルより厚みのある上質なペイントです。近年の塗装でなくそれなりに古いペイントです。

シートもオリジナルのゴムにシート表皮を張ったものからクッション性のある独特なシートになっています。リアシートも良くある感じでなく丸っこくて可愛らしい独特な形状のシートがしっかりしたステーを介して付いています。

こちらが最初期型の特徴的なスイングアーム。49年以降のモデルではシンプルで太い三角形になります。フロントのチェーンカバーも初期型とそれ以降では材質や形状も違います。こちらは最初期のタイプです。
マフラーは最初はテールエンドが小さなフィッシュテールが付いた物のようですが、ほぼ全期に渡って使われた長いテールエンドの物が付いています。

そしてこちらは純正品かも思われるレッグシールド。同形状の物がカルデリーノの郵便局仕様にあるのでそちらの流用かもしれません。

65ccというと非力で走らないと思われますが、実際乗るとすごく良く走るのでちょっとびっくりするバイクです。ビーンと力強く回るエンジンと軽快でふわふわと柔らかくストロークがある足回りが気持ち良いとても楽しいバイクです。ぜひ一度ご覧ください。

Motobi 125 SS 販売開始しました

当店一押しのイタリアンビンテージMotobiの最終型125SSが一台販売開始です。

1957年に最初のモデルCatria 175が発売されてから125、200とモデルを拡大し、1965年に125ccと250ccの5速モデルにモデルチェンジ、その後足回りや外観のデザインを変更しつつ1973年まで生産されました。今回のバイクはその中でも最後期に生産された一台になります。

エンジンはお馴染みのエッグシェイプ4ストロークOHV 54X54mmのスクエアで123.6cc キャブレターは125はUB22BSです。

点火はフライホイールマグネートでクランクシャフト同軸のポイント点火 こちらは現代の12V CDI点火キットが発売しているのでそちらに交換して現代風にアップデートも可能です。

最終型のみのスクエアなヘッドカバーはエッグシェイプの丸型と交換可能です。
もちろん在庫ございます。

スクエアパイプのブレスバーで繋がったクリップオンアップハンドルはMotobiオリジナルデザインです。イタリアンといえばクリップオンハンドルで低く構えるのが”らしい”ですが、このハンドルポジションが実に絶妙に取り回しやすく、コーナーリングも軽く快適でまさにコーナーリングマシンといった楽しいポジションになります。

VEGLIA製のメーターはオリジナルで汎用品を使用、本来タコメーターも装備していますが、こちらの車両には取り外されてタコメーターなしのクランクケースカバーも含めシンプル仕様に変更されています。

薄型のタンクはあっさりし過ぎたデザインのようですがニーグリップもしやすく乗ると実は快適です。

こちら店主はイモムシシートと呼んでいる特徴的なデザインのシート。

シート表皮はオリジナルですが残念ながら裂けているところが数箇所あり。

70年代チックな大きなロゴがカッコいいと思っています。

サイレンサーはオリジナルのSilentiumがついています。

リアエンドバッフルをカットして抜けを良くするのは当時よく行われた加工です。

今まで何度も言っておりますが、店主一押しのイタリアンブランドはモトビです。
イタリアンビンテージにご興味の方の多くがイタリアンならではの軽快感、ハンドリングの素晴らしさ、シャープで小気味よいエンジンのフィーリングを求めますが、これを最も持ったバイクがこのモトビです。軽量クランクでフライホイールを各排気量に合わせた最適なイナーシャを持つエンジンはトルクより回転を上げることでパワーを感じ、進行方向と逆回転に回るクランクは独特のライド感をもち、他ブランドに比べて軽量かつ水平レイアウトのエンジンも低重心で軽快なハンドリングを生み出している一つの要因です。角形のプレスバックボーンフレームは軽量かつ適度な捩れでこれまた自転車のようとも言われるシャープなハンドリングに寄与しています。これまでも何回もご紹介していますが乗って楽しいオートバイです。是非一度ご検討ください。

 

Gilera 125 Turismo 販売開始しました

戦後間もない1949年から52年にかけて作られたジレラ最初の125ccモデルGilera 125 Turisumo が販売開始となりました。

第二次世界大戦後、それまで500ccや小型でも250ccクラスのオートバイを生産していたジレラが人々の実用の足として小型のオートバイを作った最初のモデルがこの125 Turismo です。この時代イタリアンバイクメーカー各社実用車を売り出しますが、さすがに老舗のジレラだけあって安価な2ストロークでなく4ストロークエンジンのモデルを出すあたり、戦前は4シリンダーレーサーやスピードブレーカーなど作っていた大メーカーとしてのプライドを感じられる一台です。

エンジンはバルブレイアウトに挾角を持たないバスタブデザインのヘッドを持つ4ストロークOHVのエンジンは54X54mmのスクエアで123.67cc 5,1:1のコンプレッションで5.5馬力を5000rpmで出力します。

丸っこくつるんとしたクランクケースが特徴で最初期型のみケース右側にGILERAの鋳出しがありました。こちらはそれから次のケースを使った車両になります。
変速は1アップ2ダウンの3速となっています。発電は当時の実用車としては高級なDCダイナモで点火はバッテリー点火となっています。

ライトのディマースイッチホルダーが一体化されたハンドルは専用のものが使われています。レバーはアルミ製。

このバイクのデザインポイントの一つ、パイプの組み合わせでなく板金で中空構造のブレードフォークと呼ばれるガーターフォークを採用。ダンピングはフリクションダンパー方式。

エンジンスタートはイグニッションキーを差し入れて90度回してロックさせる方式
赤いインジケーターはチャージングランプです。

ジレラオリジナルのねじ込み式タンクキャップ。50年代のジレラはこちらを使います。
プラスチックにネジ部のみにアルミを使った凝った構造です。

メッキタンクがいい感じにやれています。デカールはオリジナルのニス張りが残っています。

シートはシングルのサドルシート

リアのキャリアには汎用のシートが装着可能です

小ぶりのテールランプはオリジナルと思われる物。ナンバーステーの形状が40年代後期のデザインです

サイレンサーはオリジナルと同形状のリプロ品が付いています。

 

リアショックとスイングアームの構造がわかるショット
フレームから降りた筒状のフレームの中にスプリング、フロントと同じく中空構造のスイングアーム後端にフリクションダンパーが繋がっています。
リアスプロケットと一体化したリアブレーキはタイヤ交換の際にもスイングアームに残るデザインになっています。

125ccながら4ストロークエンジンでガーターフォークを持ったクラッシックなデザインの可愛らしいこちらのバイク、電装品のアップデートなども可能で日常使いもできるほどです。小柄ながら3速ミッションバイクならではのゆったりとした走りで乗って楽しいバイクです。
















Greeves Silverstone 入荷

1960年代のブリティッシュ2ストロークレーシングバイク Greeves Silverstone が入荷しました。

1963年のビリヤースエンジンを搭載したモデルから64年のRCB、65年のRCS、66年のRDS、67年のRESと続き68年まで作られたグリーブスシルバーストーン。こちらの車両はその最終型RESになります。

エンジンは初期のモデルこそビリヤース製でしたがRCB以降はグリーブス製のエンジンとなり67年まで毎年のバージョンアップが行われました。

キャブレターはオリジナルどうりのAMAL GPキャブ。フロートはもちろん”マッチボックス”です。

タコメーターはイギリス車らしくSMITHS製


シートの固定用ブラインドリベットが雰囲気のあるシート

足回りもオリジナルのツインリーディング

リアブレーキパネルにはクーリング用の加工がされています。リムは前後共ボラーニ製

ステップ周りやその他細かいところまでオリジナル対して忠実にレストアされています。

そしてこのバイクには多数のスペアパーツが付属しています。

まずはオリジナルと同じ形状で制作されたアルミタンク。オリジナルはFRPですが、アルミ製の方がより実際の使用に際してはアドバンテージがありますので嬉しい物

他のスペアパーツも店主がざっと見たところ、ピストンキット、ピストンリングが複数、キャブレターのセッティングパーツ、フライホイールを含む発電と点火部品、オイルシールやパッキンOリング、その他ボルトナットステー類、プーラーなどの複数の特殊工具、サービスマニュアル、パーツリスト、その他参考資料等とかなりのボリュームでこれなら部品の心配なくサーキット走行出来そうです。

たまたまちょっとした縁で入手したこちらのシルバーストーン、LOCやSideway Trophy などサーキット走行を是非楽しんで頂きたいです。購入後のサーキット走行のお手伝いも致します。サーキット走行は決してハードル高くありません、楽しく安全に走行出来ますので是非ご検討ください。