Greeves Silverstone 入荷

1960年代のブリティッシュ2ストロークレーシングバイク Greeves Silverstone が入荷しました。

1963年のビリヤースエンジンを搭載したモデルから64年のRCB、65年のRCS、66年のRDS、67年のRESと続き68年まで作られたグリーブスシルバーストーン。こちらの車両はその最終型RESになります。

エンジンは初期のモデルこそビリヤース製でしたがRCB以降はグリーブス製のエンジンとなり67年まで毎年のバージョンアップが行われました。

キャブレターはオリジナルどうりのAMAL GPキャブ。フロートはもちろん”マッチボックス”です。

タコメーターはイギリス車らしくSMITHS製


シートの固定用ブラインドリベットが雰囲気のあるシート

足回りもオリジナルのツインリーディング

リアブレーキパネルにはクーリング用の加工がされています。リムは前後共ボラーニ製

ステップ周りやその他細かいところまでオリジナル対して忠実にレストアされています。

そしてこのバイクには多数のスペアパーツが付属しています。

まずはオリジナルと同じ形状で制作されたアルミタンク。オリジナルはFRPですが、アルミ製の方がより実際の使用に際してはアドバンテージがありますので嬉しい物

他のスペアパーツも店主がざっと見たところ、ピストンキット、ピストンリングが複数、キャブレターのセッティングパーツ、フライホイールを含む発電と点火部品、オイルシールやパッキンOリング、その他ボルトナットステー類、プーラーなどの複数の特殊工具、サービスマニュアル、パーツリスト、その他参考資料等とかなりのボリュームでこれなら部品の心配なくサーキット走行出来そうです。

たまたまちょっとした縁で入手したこちらのシルバーストーン、LOCやSideway Trophy などサーキット走行を是非楽しんで頂きたいです。購入後のサーキット走行のお手伝いも致します。サーキット走行は決してハードル高くありません、楽しく安全に走行出来ますので是非ご検討ください。

















Capriolo 75 初期型 販売中です

50年代のピッコロイタリアンの中でも重要なマニュファクチュアーの一つCaproni
そのカプロニを代表するモデルCapriolo 75が只今販売中

1951年から57年まで作られたこのカプリオーロ75 こちらはその中でも最初期に作られた車両になります。カプリオーロは大きく分けて3回、細かく分けると5回程のモデルチェンジがされたと言われていますが、こちらの車両にはその最初期のみに見られるディテールや塗装を含めて当時のままオリジナルコンディションが残った貴重な一台になります。

エンジンは独特なデザインの縦置きクランクフェイスカム駆動のOHC。シリンダーも含めオールアルミエンジンでクランクケースも一体鋳造と75ccのバイクとしては贅沢な造りです。

エンジン前側のプレス加工で作られたカバーの中には小さいながらもしっかりマスの取れる真鍮製のフライホイールが隠れています。一般的にはアルミで作られるフライホイールマグネットのフライホイールですが、縦置きクランク故のスペースの制約からかコストが掛かかってもフライホイールのマスを重要視したデザインになっています。

特徴的なハート型のヘッドカバーはナット一個で固定されていて簡単に取り外すことができます。
中にはクランクシャフトからベベルギアを通じて立ち上がってきたシャフトにフェイスカムが繋がっています。ロッカーアームやバルブ周りの繊細な作りも独特です。

変速は当時のイタリア車としては珍しい左チェンジで、これまた50年代初頭の小排気量車としては贅沢な4速ギアボックスを採用。シフトインジケーターも装備されています。

こちら初期型のみの仕様のクラッチアーム。この後すぐにケースカバーのデザインを変更してアームがケース内に入ってしまうので初期の頃の車両にしか付いていません。

ツーリスモモデルらしい幅広のハンドルはカプリオーロ専用品。レバーもソリッドのスチール製で贅沢な作り。アクセルは汎用品を使わず専用の巻き上げスロットルになっています。

メーターは雰囲気のあるCEV製が付いていますが、残念ながらドライブが無いので現在不動です。

こちらも最初期型の特徴、パイプそのままといった素朴なデザインのフォークアウターチューブ。この後のモデルから一般的なデザインの上下を絞った太めのアウターチューブカバーが取り付けられる為、この素朴な感じは無くなります。

ボックス形状がよく分かるアングル。ヘッドの補強リブにホーンを収納させスッキリとしたデザインになっています。

フロントフェンダーには当時のディーラーのプレートが残っています。

プレスフレームにスッポリ収まったガソリンタンクは上から見るとスリムですが、上下に長く意外とボリュームがあります。初期型の特徴は上面にリブが入らずツルッとしているところが違います。

これも初期型の特徴でタンク下に点火コイルを納める穴が付いてコイルとタンクが一体化しています。

カプローニがあったトレントの山並みを取り入れたデザインのバッジはこれまた贅沢な七宝製。

前の部分が少し幅広なのがカプリオーロのシートの特徴です。

こちらも初期型の特徴、リアフレームの上に付く小型のツールボックス。
中後期ではリアフレーム下からスイングアームピポットの辺りに移動します。

後のモデルではテールエンドが取り外しできるようになっていますが、こちらは一体型のサイレンサーになっています。のちの物より抜けが良く、音は太めでなかなか良い音がします。
ドラムブレーキパネルのトルクロッドを兼ねたチェーンケースはアルミ製。ブレーキスイッチは道路走行基準変更に付けた後付けの物です。

テールライトはストップランプ付きの物に交換されていますが、リアフェンダーはもとよりテールランプステーまでオリジナルのまま残っています。
先にも書きましたが50年代に道路走行基準が変更になってストップランプの義務付けがされたようで、それに対応すべく改造されていることが多いので、50年代初期のバイクのテール周りがそのまま残っていることは少ないです。

こちらも初期型の特徴、カンチレバー式のスイングアームを用いたリアショック。
モトグッチの大型車と同じデザインの凝ったリアショックになっています。

スイングアームにはノーマルではフリクションダンパーが装備されていますが、こちらには当時の社外品と思われるオイル式ダンパーが付いています。ラベルもおしゃれ。

カプリオーロのあったトレントは先日冬季オリンピックが行われた北部イタリアドロミテ地方にあったこともあるのか、イタリア車というより当時のドイツ車からの影響を受けた様なプレスチャンネルフレームに縦置きクランクといったデザインが特徴ですが、そこは数々の独創的な飛行機を作ってきたカプロニ社、飛行機メーカーならではの独創的なデザインや精密な造りがあちこちにあって、メカニズム的にとても面白いオートバイです。走ってみても低回転域では真鍮製の重量のあるフライホイールが小排気量に似つかわしく無い鼓動感があり、回していくと伸びの良い柔らかい感じの加速感でとても上質なエンジンフィーリングです。20インチの大きなホイールも大きなジャイロ効果で安定した直進性を見せ、1950年代初頭のイタリアの実用車の実力を感じることができます。
何と言ってもこの排気量の車両にここまでのコストをかけて作ったカプロニの良心が感じられるこのバイク、小排気量ビンテージバイクをご愛好いただいている方にぜひ一度乗って頂きたい一台です。




















Motobi 175 5 Speed MSDSカスタム入荷

Motobi 唯一の公道仕様レーサーCatria Sport MSDS それを模してイタリアで製作されたカスタム仕様のMotobi 175 MSDS Customが入荷しました。

こちらのモトビ、日本に来る前にストーリーがありまして、まず最初のオーナー、作られた方は店主のイタリアの友人で、長年主にモトクロスのレーシングメカニックとして活躍されたiller Aldiniという方。Aldiniさんは仕事では2ストロークのスペシャリストでしたが趣味はイタリアンビンテージバイクがお好きで、特にモトビが好きで、イタリアのクラッシックレースで自ら組んだレーサーに当時のライダーを乗せて参加されていたほどでした。
この車両はAldiniさん自身がモトジロ・デ・イタリア出場する為に製作された車両で、そして偶然その参加された際の写真がバイカーズステーションに掲載されて店主はそれを見ておりました。それと前後して縁があってAldiniさんと友人になってある日ガレージに遊びにいくとなんとその写真のバイクが!このバイク日本のバイク雑誌に載っているんだよなど話して、このバイクのことがすごく気になり、その後レースに使うため一部部品が取り外された状態で保管されていたものを長年かかって交渉して当社で輸入し、足りない部品は店主のコレクションを使用して組み上げました。日本での最初のオーナーはバイカーズステーション編集長の佐藤さんで、佐藤さんがオーナーの間に店主が借り受け2010年のモトジロ・デ・イタリアに出場、完走しました。なのでこの車両は日伊二人のドライブでモトジロを走った車両になります。
その後複数のオーナーの元で大事にされていましたが、今回新しいオーナーを求めて入庫ということになりました。

スペックを説明しますと、フレームとエンジンは66年以降の5速モデルをベースにしています。
当時のMSDS は4速で1965年になるまで5速モデルは存在しないので、こちらは厳密にレプリカでは無くあくまでカスタム仕様ということになります。
エンジンの仕様としてはカムシャフトはコルサ用のC2を使用、ノーマルがポイントがクランクと同軸なのに対してハーフスピードになるカムシャフト同軸でポイントを取るカトリアスポルトやコルサに使うケースカバーを使用して手動進角のポイントとなっています。電装はVAPEのヘビーフライホイールを使った12Vになっていて、通常ならCDI点火になるところこちらはオリジナルを尊重してポイント点火のままとなっています。フロントタイヤとのクリアランスを取るためヘッドカバーが平らになっているのもMSDS仕様の特徴で、そちらを忠実に再現。チェンジシャフトと同軸になっているキックペダルも初期のカトリアやスポルトと同じ仕様です。マフラーは当店で何本か作った175コルサタイプにサイレンサーを入れたワンオフ仕様です。

キャブレターは探しても中々見つからないレアサイズのSSI 24mmを使用。
潔くチョークのチャンバーを切り落としたレース仕様です。

フレームに関しましてもこちらはカトリアスポルトやコルサと同じ後退したステップを再現。そしてMSDSならではのスイングアーム外側に入った補強も入っています。
タコメーター取り出しがついたカバーも175初期型の物を使用、キックシャフトの穴と膨らみが無いのがその違いです。

ヘッドライトケースにはスピードメーターの代わりにヴェリア製機械式のタコメーターを装着。スピードメーターは現在は取り外されていますがデジタル式のサイクルメーターとなっています。
右ハンドルに付くノブはポイントの進角調整レバー。

こちらはAldiniさんがMoto Giroに参加した際の車検用封印。

小ぶりなスクリーンはモトビ用でなくモトモリーニ・トレセット用のものを流用しステーをワンオフして装着。

ガソリンタンクは175 Catria初期の物に公道レーサーならではのパッド用フックを追加したもの。

シートは当時の雰囲気で作られたものでシートストッパーまでウレタンが入った仕様。表皮は当時と同じ仕様のバックスキンで雰囲気たっぷりです。

フロントブレーキはやはり当時のコルサに使われたオルダーニのワイドタイプツインリーディングを使用。オリジナルはマグネシウム製ですが、
こちらはアルミ製のレプリカですので安心してお乗りいただけます。効きは素晴らしく文句なしです。
フロントフォークもやはりMSDSに使われた物と同じものを装着しています。

Aldiniさんの地元クラブMoto Club Reggianoのステッカーが貼られています。

細かいところですが、チェーン引きも削り出しで作ったコルサの物を使用。
スプロケットは強烈に軽め穴が入ったZanzani製を使用。

色々と説明させていただきましたがまだ紹介しきれないほど細かい所までコリに凝って作られた本当に素晴らしいビンテージカスタムバイクです。
そして走りもこれぞイタリアン、これぞモトビといったテンションの高いスポーティな走りをするような仕上りになっています。これほど凝った作りのバイクを今製作するのは部品の調達も含めてかなり大変です。ご興味の方、二度とないチャンスだと思いますのでぜひご検討ください。















 

Moto Guzzi Galletto 200 入荷

Moto Guzziが当時流行り出したスクーターに対する答えとして発表したModel Galetto 
最初の160ccモデルから175、200、200elettoricoなど多くのモデルが作られましたが、
こちらはその中でも代表的なモデル200です。

Moto Guzzi Gallettoは1950年から66年までの長きにわたって作られました。
設計時には150ccでしたが、発表時には160ccの3速、その後1952年に175ccの4速にそして1954年にはダイナモ発電の200ccへとモデルチェンジしました。1961年にはセルスターターモデルでダブルシート、カバードタイプのハンドルへとデザインをチェンジして1966年まで作られました。

エンジンはグッチならではの4ストローク水平OHV、カバーに覆われて外からは見えませんが、ベーコンスライサーと言われる大型フライホイールはもちろん使われています。ギアチェンジはステップ右側で後ろに1、前に2.3.4の4速 シフトペダル中央にシフトインジケーターを装備しています。

左側はグッチ伝統の後ろ踏みブレーキペダルとリアショックフリクションダンパーの調整ノブがあります。カバーの丸い膨らみの後ろにフライホイールが隠れています。

真鍮の丸型ノブはドライサンプのエンジンオイルコックです。

ゆったりとしたハンドルは左が手動点火時期調整用のノブとクラッチレバー、右はチョークとフロントブレーキです。右側のスロットルはこちらもグッチ伝統の巻き上げ式スロットルになっています。
レッグシールドを覆うナセルの中央下には上下に長いガソリンタンクがモノコックフレームの中に入っています。

縦に長いガレットのタンクならではのガソリンゲージを装備しています。

サドルシートの下にはドライサンプのエンジンオイルタンクとバッテリー収納スペースがあり、シートスプリングを利用したロックシステムを解除してオイルチェックやバッテリーに簡単にアクセスできる構造になっています。
パッセンジャーシートはシート下の4本のねじを緩めて取り外しできますのでキャリア仕様への仕様変更も簡単です。

そしてこのガレット最大のデザインポイントレッグシールド前横に搭載したスペアタイヤ。なんとも独創的かつ実用的なデザインです。ホイールは前後共通で簡単に交換出来るようになっているのでそこも当時は魅力的だったと思います。因みにこのホイール、リムは専用に作られたボラーニ製のアルミリムです。

リアはこれまた先進的な片持ちスイングアーム。チェーン調整もリアピボットのエキセントリックシャフト回すというとこの頃で既にここまでのデザインされていたのかと感心するリア周りです。ホイル交換は車のホイルのように4本のナットを外して交換しますがこのナットもアルミ製と凝った設計になっています。

こちらの車両のエキストラポイントとして後付けのセンターボックスが付属しています。
オートバイ的なニーグリップができる様にも考えられたこちらの部品
ネジ4本で簡単に取り外せるので用途に応じで使い分けできる便利な部品です。

モトグッチがベスパやランブレッタなどのスクーターに対抗する為造られたこちらのガレット、グッチならではのエンジンフィーリングとこのモデルにしかないポジションと柔らかいサスペンションが相まったこれがグッチの考える実用車に対する答えなのかと思わせるスクーター的でありながらそうではない独特な乗り味のとても面白いオートバイです。トルクフルなエンジンをパタパタ牧歌的に乗るとイタリアの田舎道が見えるようなそんなオートバイです。
跨いでみないとわからない個性的なバイクですのでご興味の方ぜひ一度またがってみてくださいませ。

2026/5/29ご成約ありがとうございました

 

Good Oldays 2026

毎年の春の恒例イベント4月29日にツインリンクもてぎで行われた
Good Oldays 2026に今年もMotobiClub giappone として参加しました。
今年の参加は

Parilla 250 Monoalbero
モトパリラが最初に製作した250ccべべルギア駆動のOHCのバイク。
公道用のOHCからレーシングタイプのDOHCまで色々なモデルが作られました。

Aermacchi Ala d' Olo 250
こちらは初期の4速ロングストロークモデル。トルク感とよく伸びる感じのバランスが良いとても気持ちの良い乗り味のバイクです。

RUMI Gobbetto  Special 
RUMI 初期のレーサー Gobbetto のフレームにテレスコピックフォーク、鋳鉄製ZシリンダーのBicarburatore エンジンを搭載したスペシャルバイク。

Motobi 250SS Racing Motore Sei Tiranti
ワークス仕様のSei Tirati エンジンを奢ったスペシャル

Motobi Corsa 320 Zanzani Sei tiranti 
イタリアの500ccクラッシックレースを走るために作った320ccのスペシャル仕様
Primo Zanzani 生前最後の作品


Motobi 250 Corsa Zanzani  Sei Tiranti 
2002年にTime Tunnel 用に製作したレーサー。エンジンはその年Zanzaniがレースで使用していた物を店主自ら空輸して搭載したエンジンが載っています。

といったバイクが今年は走りました。
そしてなんといっても今年の白眉だったのがこちら。

1957 Mondial 125 Corsa  Bialbero 
モンディアル4ストロークワークスレーサーの最後期モデルです。日本で実働状態を見れたのは初めてではないでしょうか。それぐらい貴重なレーシングバイクです。

最後に走行後の記念写真。

今年も全車無事走行できて店主ホッとしています。貴重なビンテージレーシングバイクを国際格式のサーキットで走らせる貴重なイベントです。これからも長く続いてもらいたいです。










Moto Guzzi P250 入荷

モトグッチ最初のスモールキャパシティバイクとして1932年に作られたModel P 175
その250ccバージョンのP 250 が入荷しました。

1932年から39年にかけて作られたこのModel P 初期のリジット/ガーターフォークからリアショックを持つタイプやプレスガーターフォークを持つタイプなど様々なバリエーションが作られました。こちらの車両はその中でも初期のガーターフォクリジットフレームの1937年モデルと思われる個体です

エンジンはグッチ伝統の水平シリンダーOHV  マグネート点火にダイナモ発電のレイアウトも500ccモデルと変わりません。

お馴染みのアウターフライホイールもグッチならでは。

メカ好きにはたまらないオープンバルブアイアンヘッド

ハンドチェンジからの過渡期の感じがよく分かる変速メカニズム

緩やかなカーブが美しいハンドルに特徴的なレバーのハンドル周り

左側は点火の進角とクラッチ、バーエンドレバーはエンジンを止めるためのデコンプレバーです。


右側はブレーキレバーにチョークとケーブルでヘッドライトに繋がっているヘッドライトのメカニカルディマースイッチとホーンボタン

時代を感じさせるボッシュ製のヘッドライト

タンクやフェンダー等外装は過去にレストアされていますがかなり以前の塗装のようで貫入のような細かいヒビなどが入っていい味を出しています。

当店で人気のモトグッチアイローネのご先祖様と言えるこのP 250 さすがに戦前のモデルだけあってアイローネと比べると作りが華奢で可憐さはなかなか魅力的です。
戦前のグッチはイタリアでは人気がある為、なかなか輸入が困難なのですが、今回は縁があって輸入することができました。ご興味の方ぜひ一度ご覧くださいませ。











MV Agusta 125 Pullman 入荷

MV Agusta  初期のセミスクーターMV Agusta 125 Pullman が入荷しました。

1953年から56年にかけて作られたMV Agusta 125 Pullman
こちらは53年から54年にかけて作られた1a Serie 初期型になります。

エンジンは2ストローク53X56mmの123.5cc  ギアチェンジは3速でベスパなどと同じツイストハンドチェンジになっているのが特徴です

大きなフートボードがスクーターの様ですがオートバイと同じレイアウトのエンジンとスクーターより大型のタイヤサイズでよりオートバイに近い乗り味になっています。
エンジン後部にあるダンパーも初期型の特徴です。

ハンドルはノンオリジナルですが、トマゼリ製で時代の合った物。違和感なくリラックスして乗れるポジションになっています。
バックミラーも大変珍しい当時の品物です。

飾りのついたヘッドライトも初期型の特徴。ヘッドライトシェル下側にホーンが付いているのはMV独自のデザインです。

このバイクの特徴の一つ、3.50-15というスクーターとオートバイの中間サイズ的な特殊なサイズのタイヤを採用しています。当時、このPullmanとMotom DelfinoそしてMondial 160 Sognoといった同じコンセプトのバイクにこの3.50-15のタイヤが使われました。

オリジナルのニス張りデカールが残っているタンク

タンクキャップは純正から当時の高級品PRATIC製のワンタッチタイプに交換されています。もちろんオリジナルに戻すことも可能です。

シートは当時のまま。やれはありますが雰囲気は良いと思います。

キャリアにあるMVのエンブレム

こちらもニス張りのデカール

50年代中頃にスクーターに変わるコミュターとして作られたPullmanをはじめとした15インチタイヤを採用した一連のバイク、今までそのサイズの特殊なことからタイヤが無く当店では扱ってきませんでした。ですが、最近このタイヤのリプレイス品が出たのでこれで当店でもお客様にお勧めできるということで入荷したのがこのPullmanです。
少しユーモラスな外観で可愛らしいこちらのバイク、ご興味の方ぜひ一度ご覧ください