Gilera 150 Turismo 入荷。

1950年代ジレラの主力モデル150 Turismoが入荷しました。

1949年から52年にかけて生産された125Turismo/Sportをベースに150ccへの排気量拡大と足回りなどをアップデートして52年から60年まで販売されたのがこちらの150 Turismoになります。これをベースにGiro d' Italia などにも出場するなど日常の足からスポーツ、長距離レースまで色々な場所で活躍した50年代のジレラを代表するモデルです

エンジンは4ストロークOHV、ボア・ストローク54X54mmのスクエア、バルブ挟み角の無いフラットヘッドが特徴です。その他の特徴としてはドライブスプロケットと同軸の乾式クラッチを装備し、当時のツーリスモクラスとしては贅沢なDCダイナモのバッテリー点火を採用、点火のポイントもカム同軸でスポーツバイク並みのレイアウトになっていました。

ちなみに電装系に関しましては12Vのキットもあり、その場合12V CDI点火バッテリーレス仕様にもなりますのでオイル交換以外ほぼメンテナンスフリーでお乗りいただくことも可能です。

キャブレターはデロルトMAを使いツーリスモはMA16B、スポルトはMA18Bと使い分けられています。こちらはツーリスモなので16がついています。

ハンドルもツーリスモ仕様の低いコンチネンタルタイプがオリジナル。
先の細いレバーも50年代初期の特徴です。

スピードメーターは50年代後半から60年代のVeglia製、Gileraのロゴ入りです。
ヘッドライトユニットはアプリリア製でライトの左側がチャージングランプ、右側がヘッドライト切り替えスイッチを兼ねたイグニッションキーとなっています。

キメラのマークがあるオリジナルのタンクキャップ。表面は樹脂ですが、中はアルミ製部材にネジが切ってあり凝った作りです。

オリジナルのアルミ鋳物製の風切り。

こちらも150シリーズ独特のアルミ鋳物製サイレンサー。前の方にGILERAの鋳出しロゴがあります。アルミ製ゆえの落ち着いた音が特徴です。

ヘッドパイプのMOTo GILERAのロゴ。イタリアンらしいデザインです。

前後19インチのタイヤで前後に伸びやかな車体。エンジンの全高が抑えられているのでシート位置も低くどなたにも乗りやすいポジションとなっております。

先にも書いたように1950年代らしい19インチホイールで全体的に伸びやかながら上下に低いエンジンのおかげで低く構えたデザインが特徴のこのGilera 150 Turismo
低い全高ゆえに足つきも良く、シンプルで軽量故にハンドリングも軽快とどなたにもお楽しみいただける一台です。使い勝手の良いビンテージバイクとしてもおすすめです。